祖国 2019 5 2

 私は、2018年12月、靖国神社を参拝しました。
私は、戦後生まれなので、戦争を経験したことがありません。
 戦前生まれの人たちは、あの戦争をどう思っているのか。
きっと苦しかったという思いしかないかもしれません。
 しかし、どのような戦争であっても、
祖国のために戦った兵士たちの魂を慰めるのは、
私たち子孫の責務です。
 あの戦争で亡くなった兵士たちの魂は、
もう戦地にはいません。
すべて靖国神社に帰ってきています。
 しかし、すべての兵士が成仏したわけではありません。
まだ、靖国神社で彷徨っているのです。
 私は、すべての兵士の魂が天国へ行けるまで、
あの戦争は終わらないと考え、靖国神社を参拝したのです。

知覧 Chiran 2004 2 7

 鹿児島県に、知覧町という小さな町があります。
太平洋戦争の末期に、この町の知覧基地から、飛び立った飛行機は、
わずかな燃料と、大きな爆弾を積んで、
巨艦に見える「敵の戦艦や巡洋艦」に体当たりして、消えました。
 この飛行機を操縦していた者は、すべて若者でした。
戦力に圧倒的に差がある場合に、
このような戦い方になってしまったのは、悲劇です。
「ひとひらの桜」
 飛行機の操縦も未熟な若者が、戦闘機の操縦席に乗り込んだ時に、
ひとひらの紙片のような、いや、ひとひらの桜が落ちてきたのです。
 それは、ひとひらの雪のように消え、
そして、若者の命も、ひとひらの雪ごとく消えていったのです。



















































































トップページへ戻る